IDEAジャパン・・・・ハンセン病患者・快復者やすべての人々の尊厳の確立を目指して
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平成25年度 会計報告を読む
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平成25年度 事業報告書 NPO IDEA ジャパン

平成25年4月1日から平成26年3月31日まで

1. 事業の成果 (1)ハンセン病に対する差別・偏見除去のための啓発事業、(2)国内外のハンセン病患者・快復者との交流及び支援事業、(3)ハンセン病関係の資料の収集・情報提供事業、の三事業を事業計画として掲げ、取り組んだ。

(1)啓発事業については、①講演、②写真展の開催、③園内案内と国立ハンセン病資料館における説明、の3つが主なものであった。
①講演等については、森元美代治理事長が28回、「春うらら・講演&コンサート」、シンポジウム「隔離から共生へ ハンセン病療養所の「内」と「外」から社会を変える」、「徳田靖之弁護士講演会『国賠裁判から療養所のいま』」を共催した。
②写真展については、八重樫信之理事が撮影した『輝いて生きる』の写真展を横浜の人権メッセージ展で開催した。
③フィールドワーク(全生園と国立ハンセン病資料館案内)は、IDEAジャパンに説明依頼があった団体に対して、森元理事長が24回案内し、説明した。上記①〜③の受益対象者は合計4,105人を越え、啓発の面に関して多大な成果を上げた。

(2)国内外のハンセン病患者・快復者との交流及び支援事業については、①生活改善のための支援、②奨学金支給、③交流、の三つが主なものであった。
①については、HANDA(IDEA中国)、IDEAインド、IDEAフィリピン(クリオン島)、インドネシアへ生活改善資金を提供した。
②については、HANDA (IDEA中国)、IDEAインド、IDEAフィリピン(クリオン島)、インドネシアの学生に奨学金を支給した。
③については、2013年9月にブリュッセル(ベルギー)で開催された国際ハンセン病学会&IDEA国際集会に森元理事長夫妻と蘭由岐子会員が参加し、ハンセン病施設の世界遺産登録について討論し、交流を深めた。また熊本市(菊池惠楓園)で開催された第9回ハンセン病市民学会に理事、会員多数が参加した。

(3)ハンセン病関係の資料の収集・情報提供事業については、①IDEAジャパンのニュースレター16号、17号の発行、ホームページによる情報発信、②資料提供、③資料収集、④その他の活動がある。
① ニュースレター16号は、4月に多磨全生園で開催した「春うらら・講演&コンサート」について紹介した。第1部は、IDEA国際コーディネーターのアンウェイ・ローさん(歴史家)に「ハンセン病のいま〜歴史保存と人権の確立をめざして」というテーマで講演をしていただいた。カラウパパ療養所をはじめ、各国のハンセン病施設と回復者の現状、周辺地域住民との関わり方について、豊富な写真を使った報告は、“見てわかる講演“だったと好評だった。第2部はシンガーソングライターの沢知恵さんのコンサートだ。沢さんは幼少時代から両親に連れられて大島青松園を訪問。芸大卒業後も療養所でのコンサートを続け、塔和子さんの詩にメロディーを付けた弾き語りは、観客の感動を呼んだ。『「根性と努力に惚れた」と夫に言われたの』は、山内きみ江さん(理事)の聞き書きである。両親への思い、向学心に燃えた療養所での生活、夫への愛情、社会復帰の経験等、反響が大きかった。
ニュースレター17号は、2013年9月にベルギーで開催された第18回国際ハンセン病学会について、森元理事長の報告を掲載した。ベルギーへ行く前に訪問したノルウェーでは、シギュー・サンドモさん(元ハンセン病博物館館長)一家に歓待されたこと、アウシュビッツでは、第2次大戦中にナチスの蛮行が行なわれた現場に立った経験を、まるで地獄絵を見るようだったと述べている。ダミアン神父の故郷ベルギーで国際ハンセン病学会が開催されたので、神父の足跡を訪ねられたことは、カトリック信者である森元理事長の大きな喜びであった。IDEA総会では、世界のハンセン病施設の世界遺産登録問題について熱心な意見交換が行なわれた。
IDEA総会については、通訳兼コーディネーターを引き受けてくださった栗田路子さん(ブリュッセル在住)が寄稿してくれた。また「ハンセン病に立ち向かった2人」ダミアン神父と後藤昌直医師の交流について湯地晃一郎さんが寄稿してくださった。
徳田靖之弁護士の講演会(ハンセン病首都圏市民の会と共催)は、福祉会館が満員になるほどの盛会だった。徳田弁護士は、ハンセン病問題にかかわるきっかけから、国賠訴訟の意義、勝訴、控訴断念,療養所の将来構想、現状について解説してくださったが、内容は分かりやすく、弁護士の人柄がにじみ出る講演だったので、会場は感動に包まれた。

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IDEAジャパン会計報告(2013年度)

平成25年4月1日から平成26年3月31日まで

【収 入】
入会金1人1,000
年会費正会員30人150,000
賛助会員38人76,000
特別正会員0人0
特別賛助会員2人40,000
寄付金1,057,700
利息73
返金分10,000

収入合計1,334,773
【支 出】
1.事業費
(1)啓発事業247,316
(2)支援事業908,496
(3)情報提供事業217,160

合計1,372,972
2.管理費
給料手当250,000
消耗品費58,702
会議費42,350
通信運搬費76,405
印刷製本費32,833
雑費7,875
誤認振込払い戻し137,790

合計605,955
3.予備費13,650

支出合計1,372,972 + 619,605 = 1,992,577
【残 高】1,334,773 - 1,992,577 = △657,804

【累計残高】△657,804 + 1,672,816= 1,015,012
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